
混合廃棄物の処理業者を選ぶ7つのポイント|失敗しない委託先の見極め方を解説
混合廃棄物とは、複数の種類の産業廃棄物が混在した状態で排出されるごみのことです。
分別が難しく、適切に処理しないと法令違反や高額な処理費用が発生するリスクもあります。
この記事では、混合廃棄物の基本知識に加え、処理業者を選ぶ際に確認すべき7つのポイントを具体的に解説し、委託時の注意点やリスク回避策もあわせて紹介します。
混合廃棄物とは?種類や特徴を確認

混合廃棄物(通称:混廃ーこんぱい)とは、木くず、廃プラスチック類、紙くず、金属くず、がれき類など、複数の産業廃棄物が一緒に排出されるものです。
分別されていないため、適切に処理するには高い専門性と対応力が求められます。
代表的な混合廃棄物の種類には以下の3つがあります。
[安定型混合廃棄物]
廃プラスチック類、金属くず、ガラスくず、がれき類など、安定型処分場で処理可能な廃棄物のみが混在したもの
[管理型混合廃棄物]
木くず、紙くず、繊維くず、廃油など、管理型最終処分場で処理が必要な廃棄物が混在しているもの
[建設混合廃棄物]
建設現場から出る木くず、廃プラ、金属くず、がれき類などが混ざった廃棄物
混合廃棄物は、分別せずに処理すると高額な処理費や不適正処理のリスクが伴います。
そのため、信頼できる処理業者への委託が重要です。
混合廃棄物とは?混ぜてはダメなものやマニフェストの書き方までをわかりやすく解説
混合廃棄物の処理業者を選ぶ7つのポイント

産業廃棄物の中では混合廃棄物は業者選定が難しい品目の1つです。
ここでは7つの項目に分けて、混合廃棄物の業者選定のポイントを解説します。
ポイント1:よくある受入条件を事前に確認する
混合廃棄物は構成物によって処理方法や受け入れの可否が変わるため、業者の受入条件を確認することが重要です。
◎ 受入可能な例(条件付き)
- 塩ビ(塩化ビニル):
少量であれば可。異臭や可塑剤の多いものは不可 - 長物(1.8m以上):
切断済みなら可。未処理は追加費や受入不可の可能性あり - 石膏ボード:
原則別途扱い。混在すると高額処理または拒否される場合あり - 金属付き木材:
鉄釘付きは可の場合もあるが、事前相談が必要
× 受入不可または注意が必要な例
- 液体物(廃油、塗料等)
- バッテリー
- 家電リサイクル品
- 石綿含有建材
- 医療廃棄物
- 食品残渣など
処理業者が持つ設備や実施しているリサイクルの方法によって判断が異なるため、必ず処理前に業者へ確認しましょう。
ポイント2:処理許可の有無を確認する
廃棄物処理業者には「収集運搬業許可」「中間処理業許可」など、品目ごとに細かく許可が設定されています。
混合廃棄物を処理してもらうには、その構成品目すべての処理許可を持っている業者でなければなりません。
【確認すべきこと】
- 行政が発行する許可証の写し
- 産業廃棄物の取り扱い品目一覧
- 許可の有効期限、対象都道府県
ポイント3:マニフェスト(管理票)の発行体制を確認
混合廃棄物も産業廃棄物に該当するため、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の交付が義務付けられています。
「建設混合廃棄物(木くず・紙くず・廃プラスチック・金属くず・がれき類)」のように、具体的に記載することが求められます。
電子マニフェストに対応している業者であれば、処理状況の追跡や報告もスムーズに行えます。
ポイント4:適正な処理フローが確立されているか
混合廃棄物の処理には、分別・破砕・焼却・リサイクルなどの工程が必要です。
処理能力や分別精度の高さは、コストや環境への影響にも直結します。
【処理フロー例】
- 手選別ラインでの粗分別
- 破砕・圧縮・切断等の中間処理
- 再資源化品の選別と出荷
- 最終処分(埋立または焼却)
これらのフローが確立されている業者であれば、安心して委託できます。
ポイント5:見積もり内容や料金体系が明確であるか
業者によって費用が大きく異なるため、初回の見積もり内容をしっかり確認しましょう。
【確認ポイント】
- 単価×重量or立米の明確な料金設定
- 混合度合いに応じた変動費の説明
- 処理費、運搬費、選別費の内訳
- 追加費用が発生する条件の明示
料金が極端に安い業者は、適正処理を行っていない可能性もあるため注意が必要です。
ポイント6:処理施設や現場の見学が可能か
信頼できる処理業者は、現場見学の対応に積極的です。
施設訪問を通じて、設備の整備状況やスタッフの対応など、現場レベルでの安心感を確認できます。
【チェックポイント】
- 処理ラインの清掃状況(粉じん・残渣が溜まっていないか)
- 安全対策の有無(作業服の着用状況、ヘルメット、安全掲示)
- 許可証・マニフェスト関連の掲示(事務所・掲示板への明示)
- 搬入・搬出エリアの誘導体制(表示・スタッフの案内力)
- 廃棄物ごとの保管区画の明確化(混載や野積みの有無)
- 作業スタッフの挨拶や対応態度(教育体制の一端が見える)
- 見学対応の丁寧さと資料の有無(パンフレット・処理フロー説明など)
ポイント7:優良認定業者かどうか(信頼性の指標)
環境省の「優良産廃処理業者認定制度」に認定された事業者であれば、法令遵守や処理体制の信頼性が高く、行政との連携もスムーズです。
【優良認定業者のメリット】
- 実地確認の一部が省略可能(自治体による)
- 長期委託においても安心感がある
- リサイクルや環境配慮の取り組みに積極的
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